自分は頻繁に泣いている。
泣くと言っても、涙がでる時もあればそうでないときもある。
自分の中には、少しだけ流れのきつい大河のような感情が
常にザブザブと流れ続けている。常に。
そしてそれがたまに、体の外側にだぶっと出そうになる。
のどの奥から得体の知れない感情がこみあげてきて
目のまわりの温度がいっきにあがって涙がじわりと滲み出てくる。
そうだな、ひとりで車を運転している時にそれは起こることが多い。
静かに泣く時もあれば、うっと声が出る時もある。
明確な理由があって泣くこともあるし、
得体の知れない感情を吐き出すように泣くこともある。
...ちなみに、
後者の得体の知れない感情からやってくる涙は
他人には見せづらいものだ。
どうしたの?と聞かれても答えることはできないし。
ただ、どんな時でも泣く時に共通して体感することは、
いつも分離している自分たちの体が、その時だけひとつになり、
自分が、生きている人間だったんだ、という感覚。
口に出さないだけで、誰もがそういうものなんだろうか。