小雨の降る早朝
少し空いた窓から夜明けの静かな空気を感じる
目の前の道路を行き交う車の音が遠くから近づいてはまた遠くに消えて行く
鳥の声や雨音とは違って、車の音は人の手が作り出したもの
多いに人が関わっているものなのに
なのにそこに体温を感じないのはなぜだろう
やけに冷たく無機質に、
まるで間近の家々でたくさんの人がたえず呼吸をしていることなど
全く無視するかのように
道路を行き交う車の音は、体温を感じない
薄暗い早朝、それがやけに虚無感をあおる
早朝に、ひとりの女性像を描きながら
ひとりの女性と向かい合いながら
そんなBGMで私はしずかに絵筆をすすめています
4:47 AM