自分の内面を考えることが多い。
今日はどんなことをしようか?
誰とどこに行こうか?...そんな風に、
自分を起点に、表皮から外側の物事を感じたり考えるよりも、
自分を起点に、表皮から内側に意識が向くことが多い。
私は何がしたいのだろう?
私はどうありたいと思っているのだろう?
そんな自分と向き合う自己分析レベルのものではなく、
どの方向に手をのばしても何にも触れることのできないような、
目を凝らしてもフォーカスポイントが定まらないような、
際限のない宇宙的な空間(あるいは実体のないモノ?) が、内に存在している。
自分は、その場に立ち止まって不安にかられながら浮遊しているのか、
それとも光のようなスピードで心象の歴史が積上がる変化を楽しんでいるのか
とにかく、自分の内には外見からは想像し難い「宇宙」がある。
真っ暗であるようで、星のようなハイライトがいくつもいくつも点在し、
距離感を狂わせるようなBGMがいくつも通り過ぎてゆく。
だから、自分に体温を感じなくなる瞬間がよくある。
第三者にこの感覚への理解を求めていまここに書き綴っているわけではない。
ただシンプルに、強く自分の中の宇宙を実感したために、
言葉で表現せずにはいられなかった。
この感覚を忘れてはならない、そう感じた。
そうしてそんな感覚のまま、自分の描きかけの作品に目をやると、
頭で描いているつまらないものだと落胆する。
自分の内面にある宇宙からこみ上げる衝動だけで筆をはしらせることができたら。
と、想う。
簡単なようだけれど、未熟な私にとっては
経験・技術の蓄積と反比例してそれは難しくなる一方。
使うシーンが違うかもしれないが、ゲーテの言葉がよぎる
”感覚は欺かない。判断が欺くのだ。”