古河原泉展
-Simple words-
色が醸し、色に宿る ことばの世界
今回のテーマは「Simple words」
作品の前に立った時に、彼女たちがつむぐ言葉を感じていただけたらしあわせです。
展覧会概要
<会期>
2019年12月17日(火)~23日(月)
10:00〜20:00
※最終日は16:00閉場
※入場無料
<古河原泉 在廊日>
21(土) 11:00〜17:00
22(日) 11:00〜17:00
<開催場所>
●そごう横浜店 6階=美術画廊
〒220-8510
横浜市西区高島2-18-1
TEL. 045-465-5506(直通)
アクセス:横浜駅東口より、ポルタ地下街中央通路を直進。
アクセス詳細はこちら→
★ちょっと言いたくなったので追記
-私が表現したいものの正体-
1年おきに同じ会場で個展をさせていただくことが多く、今年はその「一年おき」が重なって、実に個展の多い1年だった。
そして、今回の横浜は今年最後の個展。
●あなたという存在を描きたいだけ
私は女性やボルゾイを多く描いているが、共通していつも思うのは、物のリアルじゃなく存在のリアルを描きたいということ。
毛の一本一本、皮膚の凹凸、瞳に映る光などを細かく描写したいのではない。
モデルが目の前で呼吸をしてること、
少し近づくと体温を感じること、
内面の想いが滲み出ること、
瞳の奥にひそむ見せたくない想いがあること。
あなたが今ここであなたの人生を生きているという「存在のリアル」を描きたい。
●感動や衝動からスタート、が理想
その「存在のリアル」なるものをなんとか表現したいと思うと、構成とか技術的に悩ましいところが多く出てくる。
細密に描くべき部分と、逆に描きすぎると生のメッセージが消失してしまう部分と。
でもそうやって頭で考えすぎると、大抵私のアートは破綻する。
結局、大切なのは
私自身がモデルを感じて、なにかしら感動して、心が突き動かされる、そういったことをいかに生のままキャンバスに落とせるかということにつきる。
頭であれこれと考えると、それだけ不純物が混入し続ける。
「衝動からスタートする絵」を描くことが理想。
●焦りと快感
だから、いかに感動の鮮度を保ったまま表現するかを追い求めていると、モデルさんを取材した直後は結構焦っていることが多い。
早く描きたい、今の衝動のまま描きたい、記憶が薄れる前に。
階段を駆け上がるように、焦る感覚に急かされながらアトリエに勢いよく入る。
そうして、無計画のままキャンバスにただただ描きなぐれるタイミングに恵まれると、鳥肌がたつような快感の中に落ちる。
表現がひと段落すると感動衝動は出し切ってゼロに。
サインを入れる頃は、もう別の制作に興味は移る。
..という流れにならない制作も多いのだけれど、
おおよそこれが私の好きな(理想の?)制作サイクルらしい。
2019年の最後に、横浜の会場でみなさまにお会いできることを楽しみにしています。