COMPANY'S VISUAL IMAGE プロジェクト
-ひとつの企業を古河原泉の感性で絵というかたちに-
私の生業は、絵描き・商業デザイン の2つ。
しかしちょうどその2つの中間にあたるお仕事をある企業様からいただきました。
ご依頼いただいたお客様とは、ちとせグループ様。
そしてそのお題とは、
「わたしたちそのものを感じ取り、あなたの感性で絵として描き起こしてほしい」
というもの。
絵画と商業デザインとで完全にスイッチを切り替えて仕事に取り組んできた自分にとって、その中間にあたる要望にこたえるということは、想像以上に難しかった..。
とにかく「ちとせ様を知り、感じる」それにつきると思い、直接足を運んで、CEOの藤田様をはじめ各部署の方々に時間をいただきひとりひとりのメッセージをヒヤリング。
コアとなる2カ所の研究所も見学させていただきました。
制作期間中、アトリエの壁はキーワードのメモ書きでいっぱいになり何枚もインスピレーションでデッサンを描き重ねました。
このあたり、想像が湧き乱れて半ば頭がおかしくなっていました。
ご依頼から約一ヶ月後、この作品を提出しました。
お客様にはご満足いただける結果となり、喜び..以上に安心しました。
こんなに緊張した提案(?)は経験したことがないかもしれない。
その流れで、このビジュアルイメージをベースとしたWeb制作も企画設計からすべて担当させていただきました。
お客様と私とで、たくさんの感性つまった言葉をキャッチボールしながら、無事完成し、公開に至りました。
<最後に>
最先端バイオテクノロジーの技術開発と事業化に取り組む「ちとせグループ」様の視線の先は千年先の地球。
ちとせグループという企業は、組織ありきではなく、社員の方々ひとりひとりの実に熱い想い・ビジョン・誇りから成り立っていることを強く感じました。
会社の方針にならうというよりも、一人一人が個々の強い想いを、この組織を基盤に実現しようとしている。プロフェッショナルの集団とはこういう組織をさすものだと痛感。
仕事を通して多くの企業様と関わってきましたが、ここまでの熱さや信念をすみずみから感じることは初めてで、クリエーターとして、仕事人として、多くの刺激と学びのあるプロジェクトでした。