Profile

Artist:Kogahara Izumi 古河原 泉

—略歴—
栃木県宇都宮市生まれ
2000年 宇都宮大学教育学部美術科卒業
同年 栃木県芸術祭奨励賞受賞
2003年 光風会初入選 (以降毎年入選)
同年 光風会栃木支部新人賞受賞
2004年 日展初入選(以降入選7回)
2005年 光風奨励賞受賞
2008年 下野新聞社賞受賞
2010年 光風会会友
2014年〜現在無所属

—展覧会—
2013年6月 初個展(渋谷文化村:Bunkamuraギャラリー)
「Color of desire」
2014年1月 個展(代官山ヒルサイドテラス:THE OBSESSION GALLERY)
「欲望が空と溶け合うとき」
以降、百貨店や画廊等で個展

→展覧会スケジュールはこちら

 

テーマと私

私が15年以上追求しているテーマは人物(とくに女性)。
外へ表現している感情や体の奥深くにしまいこんだ感情、おかれている環境がつくる個々の感覚のものさし(=価値観)...そういった人の思いや感覚は、意図せず全身から滲み出てしまうもの。
人をみると、言葉やジェスチャーではないその人そのものを感じずにはいられない。

変化の止まない人間の在り様が自分の眼を通すとこう見えて、自分の感覚で解釈して表現する。
それが日々の私の習作。過程。
(制作というものに完成はなく、生きる以上すべてが過程である)

でも不思議なこと。
幸福・不安・苦しみ・恐怖・喜び、そんな様々に入り交じった感情を抱えながら表現しているはずなのに、…なのになぜかひとつの人物がキャンバスにキャラクターをもって浮かび上がる頃には、なにか純粋で単純な感情しか残らないことに気づく。
そしていつも何か切ない気持ちがわきおこる。
人って一体何?
幸せを求めて苦しんでいる。
自らを追い込んで苦しむ中に、なぜか喜びを見いだしている。
人によって傷つくのに、それでも人を求める。
吹いたらどこかに飛んで消えそうな人が、ある瞬間こわいくらい強くなる。
欲を追求した結果、その真逆にある幸福に落ち着く。
結局なんなのだろう?
たったの数十年の人生で、人の最終目的はなんなんでしょう。

未熟な私にはその答えに到底たどり着くことができないから、描いても描いてもゴールがない。
だから、難しい。
描くことが苦しく恐怖にさえ感じることもある。
だけど。
だから?
その魅力から離れることはできないのです。

(→詳しくは“アーティストステートメント”へ

—好きな作家—
・グスタフ・クリムト
・エゴンシーレ
・サム・フランシス